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藤中康輝パフォーマンス/インスタレーション作品「光の中で眠る」にドローイングとして参加しました。

 

 

 

 

 

 

 

第72回東京藝術大学 卒業・修了制作展

Global Art Practice賞 受賞記念パフォーマンス/インスタレーション

光の中で眠る

“私は家族が昼寝する姿を映した。画面外の小さなミラーボールに反射して、ずっと遠くから届く陽光の粒が寝顔に当たる。それは大きな赤子のようにも、死の似姿のようにも見えた。”

本作『光の中で眠る』では、映像に性質の異なる二つのテキストが与えられ、本や演者が媒介となり、インスタレーションとパフォーマンスの二作品として公開されます。
二作に共通する大きなテーマとなるのは「死」と「家族」です。人の死のあとには様々な言葉によって解釈や慰み、鎮魂が試みられ、そのどれもがとても重要で、しかし常に取りこぼす事柄の方が多いものです。
今回、藤中はエッセイ(ノンフィクション)とフィクションという性質の異なる二つのテキストによって「死」と「家族」にまつわる様々な側面に目を向け、彫刻制作や演者の身体を通して「ここにない体」へのアクセスとケアを試みます。人口減と高齢化の社会において、家族の身体に向き合う状況は多くの人に訪れます。ケアの技法によって開かれる通路を逆に辿れば、目の前にある体や、それを内側から生きる自分の体をも新たに捉え直すことができるでしょう。
稽古と公演の様子はアーティスト・小野愛のドローイングによって記録され、哲学者・長谷川祐輔との対話を通して検討されます。映像・テキスト・演者・彫刻に加え、絵を描く目と他者の言葉によって、多層的に「死」と「家族」、そして身体へと迫ります。​​​

​稽古と公演中に描いたドローイングの一部
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